太陽光発電設備が設置された住宅を売却する場合、太陽光発電の名義変更手続きが必要になります。売電契約や設備の所有者が売主のままでは、新しい所有者が売電収入を受け取ることができないためです。
太陽光発電の名義変更が必要になるケース
次のような場合に名義変更が必要になります。
・住宅を売却した場合
・相続により所有者が変わった場合
・贈与などで所有者が変更された場合
不動産の所有者が変わると、太陽光設備の所有者も基本的に変更する必要があります。
補助金を受けている場合の注意点
太陽光発電設備の設置時に補助金を受けている場合は注意が必要です。
自治体によって条件は異なりますが、補助金を受ける際に
「〇年間は事業を継続すること」
といった条件が付いているケースがあります。
このような条件がある場合、住宅を売却して設備の所有者が変わると補助金の返還義務が発生する可能性があります。
補助金返還の考え方
例えば10年間の事業継続が条件で、
・設置から5年で売却
・残り5年の義務期間
となっている場合、残存年数分の補助金を返還する必要があるケースがあります。
補助金制度によってルールが異なるため、売却前に自治体へ確認することが重要です。
名義変更が必要な主な契約
太陽光発電の名義変更では、主に次の契約を変更します。
電力会社の売電契約
売電している場合は、電力会社との契約名義を変更します。
売電収入はこの契約名義人に支払われます。
再エネ(FIT)認定の名義
固定価格買取制度(FIT)を利用している場合は、
経済産業省(資源エネルギー庁)の再エネ認定の名義変更
も必要になります。
この手続きは「事業者変更」と呼ばれます。
名義変更の手続きの流れ
一般的な流れは次の通りです。
- 売買契約締結
- 不動産の所有権移転
- 再エネ認定(FIT)の事業者変更申請
- 電力会社の売電契約名義変更
名義変更は意外と手間がかかる
太陽光発電の名義変更は、手続き自体が複雑で自分で行うのはかなり大変です。
特に住宅売買の場合は
・売主
・買主
双方の書類や手続きが必要になるため、足並みをそろえて申請しなければならない点が難しいポイントです。
書類の準備や確認事項も多く、慣れていないと時間がかかることがあります。
名義変更の代行サービス
インターネット上では、太陽光発電の名義変更を代行するサービスもあり、費用の目安は8万円前後のケースを見かけることがあります。
ただし、行政書士などの専門家に依頼すると、地域によってはもう少し安く対応してもらえる場合もあります。
例えば、佐世保市内の行政書士に依頼したケースでは、報酬が2万円台で対応してもらえた事例もあります。
太陽光付き住宅の売却は事前準備が重要
太陽光発電設備が設置された住宅を売却する場合は、
・売電契約の内容
・FITの残存年数
・補助金の条件
・名義変更手続き
などを事前に確認しておくことが大切です。
これらを整理しておくことで、売却時のトラブル防止やスムーズな引き渡しにつながります。
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